山梨県立博物館 かいじあむ
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 ■かいじあむティーチャーズクラブ


かいじあむティーチャーズクラブ

メールマガジン 第4

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山梨県立博物館
かいじあむティーチャーズクラブ
メールマガジン 第4号 2006.9.29.
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  ■も く じ■
1. 【クラブ事務局からのお知らせ】
2. 【近頃のかいじあむ】
   ・ 開館1周年記念特別展『祈りのかたち〜甲斐の信仰』いよいよ開催
   ・ 体験展示の上の看板『亀屋』とは
   ・ ブドウ棚の針金の代わりに使っていたものは?
3. 【イベント等の案内】
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1. 【クラブ事務局からのお知らせ】

■1. 遠足・校外学習の季節となり,たくさんの子どもたちが博物館を訪れています。もし,先生が受け持ちの子どもたちを連れて来られる予定がありましたら,ぜひ,博学連携について研究を深めるいい機会ととらえ,取り組んでいただければと思います。声をかけてくだされば,できる限りのご協力をさせていただきます。

■2. (再掲)博物館では,学校向けの貸出教材『ミュージアムキット』を用意しています。ティーチャーズクラブの先生方には優先的に貸し出しておりますので,ぜひ,ご利用ください。ミュージアムキットを紹介したホームページのアドレスは以下の通りです。http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_kyouin_05museumkit.htm

■3. (再掲)会員証をまだお作りになってない先生につきましては,顔写真のデータを送っていただければ,こちらで作ります。または,来館していただいた時に顔写真を撮らせていただきますので,受付にその旨お話しください。

2. 【近頃のかいじあむ】

■1. 開館1周年記念特別展『祈りのかたち〜甲斐の信仰』が,いよいよ14日(土)から始まります。善光寺の薬師如来座像,放光寺の愛染明王座像など,県内の国指定重要文化財16件をはじめ多数の仏像や仏画が県立博物館で観られます。この機会にじっくりご覧ください。なお,途中で展示替えされる仏像や仏画もありますので,ご注意ください。

●特別展の会期:平成18年9月14日(土)〜11月20日(月)

●展示替えの予定
   蘭渓道隆経行像(建長寺) 初日〜10月29日(日)
   抜隊得勝像(松泉寺) 10月31日(火)〜最終日
   善光寺如来絵伝(第二幅)(善光寺) 初日〜10月29日(日)
   善光寺如来絵伝(第一幅)(善光寺) 10月31日(火)〜最終日

■2. 体験展示の上を見ると,サイコロ形の大きな看板が目につきます。ここに,くっきりとした黒い字で『亀屋 きゃうげんづくし 与兵衛』と書かれています。これはなんだと思いますか?
  じつは,甲府には『亀屋座』という芝居小屋がありました。市川団十郎らが来て,歌舞伎の公演をしたこともあるそうです。この大きな看板は『櫓(やぐら)』と呼びます。櫓の下には,役者の看板がかかっていたり,たくさんの赤い提灯がぶらさがっていたりして,雰囲気を盛り上げています。ここではどうしても「テレビ・ゲーム」に目がいってしまいますが,こんな演出がされていることを子どもたちにもお伝えください(テレビ・ゲームで,あることをクリアすると,お楽しみ映像として歌舞伎の舞台が見られるんですよ)。

そうそう。メイン展示室内の八日町ジオラマ(甲府城下町の四角いケースの3つのうちの真ん中)にでーんと構えている升屋というお菓子屋さんでは,団十郎が来甲するたびにお菓子の新作を出したそうですよ。

資料閲覧室の前にある『キッズ・ライブラリー』には『夢の江戸歌舞伎』という大型絵本があり,歌舞伎上演の様子をいきいきと伝えてくれます。この絵本を小道具として使いながら解説するのも一案です。

■3. メルマ前号のクイズ「昔,ブドウ棚を作るのに,針金の代わりに使っていたものは何か?」の答えは「竹」。明治中頃までは竹でブドウ棚を作っていました。だから,古くからのブドウの産地には必ず大きな竹林があるのだそうです。そういえば,勝沼に行くと,広い竹林が目につきますよ。

3. 【イベント等の案内】

●10月8日(日) 午後1時から2時まで
  お庭で自然かんさつ 無料。申込不要。

●10月15日(日)午前9時30分から午後3時まで,自由解散。
   わいわいミュージアム「山梨県立博物館の通信簿ツアー」
   申し込み・問い合わせ先 つなぐNPO事務局 yamaiku@msi.biglobe.ne.jp

●10月21日(土)午後1時30分から3時まで。
   ギャラリートーク 特別展について実際に展示室でお話をします。申し込み不要。特別展の観覧料が必要です。

●10月28日(土)午後1時30分から3時まで。
   ギャラリートーク 特別展について実際に展示室でお話をします。申し込み不要。特別展の観覧料が必要です。

●10月29日(日)午後1時30分から4時30分まで。
   特別記念講演会 「山梨の仏教美術入門Q&A」講師:濱田隆先生(元山梨県立美術館長),「山梨の信仰の歴史」講師:清雲俊元先生(山梨郷土研究会理事長)総合教育センター(博物館の隣)大研修室。事前申し込み不要,聴講無料。

【編集後記】
  今号のメールマガジンは植原が担当しました。
  チョウゲンボウという鳥をご存じでしょうか? 猛禽の一種で,ハヤブサを小さく,スマートにした感じの鳥です。博物館に勤務するようになってから,ときどき,この鳥が館の屋根に止まっているのを目にしています。

  先日,雨の中,いつものように自然観察しました。わたしだって雨の日に歩くのはあまり気が進まないのですが,「雨も天気のうち」。雨の日には,雨の日にしか観られない自然があると思うと,やっぱり外を歩かないわけにはいきません。歩いていたら,なんとチョウゲンボウが飛んできて,ケヤキの枯れ枝に止まりました。久しぶりに見るチョウゲンボウにわくわくしながら双眼鏡で覗いてみると,ずぶ濡れです(雨だから,当たり前か・・・)。おなかがまだ茶色っぽかったので,今年生まれの若鳥かなと思いました。

 その日の昼休み,これも久しぶりにチョウゲンボウ・ポイントに行ってみました。この場所は,館の建物がL字型になっている部分で,以前,軒下によくチョウゲンボウが止まっていたので,わたしが勝手にそう呼んでいる場所です。その下を丹念に探してみると,ありました,ありました,チョウゲンボウのペリットです。

 鳥たちには歯がないので,基本的に食べ物は丸飲みです。消化管の途中に砂嚢(さのう=焼き鳥で言うところの「砂肝」です)という強力な筋肉でできた袋があり,この中に食べたものが入ります。この中には,鳥が飲み込んだ砂も入っていて,砂と食べ物が強力な筋肉でモミモミされ,食べたものが消化され,胃に運ばれるようになっています。その際,骨や毛,羽毛などが砂嚢の中に残ります。これら残りカスを丸めて,「オエーッ」と口から吐き出したものがペリットです。ペリットの中身を分析すると,その鳥がどんなものを食べたのかが分かるので,わたしのようなナチュラリストにとっては,宝物なんですよ。



配信元:山梨県立博物館 企画交流課(ティーチャーズクラブ担当)
〒406-0801 笛吹市御坂町成田1501-1
電話:055-262-1278
ファックス:055-261-2632

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