山梨県立博物館 かいじあむ
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 ■かいじあむティーチャーズクラブ


かいじあむティーチャーズクラブ

メールマガジン 第9号

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山梨県立博物館
かいじあむティーチャーズクラブ
メールマガジン 第9号 2006.11.20.
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     ■も く じ■
1. 【クラブ事務局からのお知らせ】
  ●大盛況!!センターの博学連携特別研修会
    1)平川館長のお話
    2)青木先生の実践報告
2. 【近頃のかいじあむ】
  ・県民の日,大勢が来てくださいました
3. 【イベント等の案内】
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1. 【クラブ事務局からのお知らせ】
■1. 本日,11月20日(県民の日)に,総合教育センターで博学連携特別研修会が開催されました。教育関係者ばかりでなく,一般の方もかなりいらっしゃいました。
  所長さんのごあいさつに続いて,いよいよ平川館長の講演が始まりました。ご都合により,足を運べなかったクラブ会員の先生もいらっしゃったと思うので,簡単に報告しますね。講演には3つの柱がありました。

 第1に博物館の使命の話。2000年7月12日の日経夕刊に書かれていた「技術大国の米国が航空宇宙博物館,英国が壮大な歴史館である大英博物館,フランスが美の殿堂ルーブル美術館を持っているのを見てもわかるように,博物館は国の顔である。では,日本の博物館は,どうあるべきか? 平和の創出や自然と人間との調和をコンセプトとすべき」という提言を大きく取り上げ,講演されました。県立博物館の基本テーマはまさしく『山梨の自然と人』。そのときそのときの自然と人々がどう関わってきたかをひもとこうとしているので,まさに博物館の使命を果たしている館だといえます。
 第2に,学校教育と地域史との関連というテーマのもと,「甲斐という名前の由来」「館長が小学生のころ,近所に『ありまさきょう』という場所があったこと」という2つの事例に関するお話がありました。前者については,いろいろなところで語られているので,ここでは後者についてご報告しましょう。
 平川館長が小学生のころ,「今日は『ありまさきょう』で相撲を取ろう」などと,『ありまさきょう』をまるで地名のように使っていたそうです。ですが,調べてみると,承久の乱の折りに,いくさに破れて小瀬村に連れてこられ,斬られてしまった源有雅のことだったそうです。地元の人が有雅の霊をなぐさめるために墓を作り,今も花を絶やさないなど,大切にしているそうです。「友だちと『ありまさきょう,ありまさきょう』と言ってはいましたが,それがなんなのか,誰も教えてくれなかった。誰かが教えてくれたら,もっと歴史を身近なものに感じることができたのに」とおっしゃっていました。地域の歴史をひもとき,子どもたちに伝える際に,ぜひ,博物館を活用していただきたいと思います。
 第3に,学校教育と山梨県立博物館の連携に関するお話です。学校を取り巻く環境は今,とても厳しいし,博物館をめぐる環境も厳しくなっています。こんな時だからこそ,学校と博物館がネットワークを組んで,文化に対する逆風を乗り越えていこうという,力強いお話がありました。

■2. 引き続いて,大国小学校の青木先生の実践報告がありました。
 青木先生の実践報告については,ティーチャーズクラブの研究会でも発表していただきましたし,以前もメールマガジンで取り上げさせていただきましたが,さらにバージョッアップされていたので,びっくりしました。というのも,山梨県史の発刊が今,まさに大詰めを迎えていますが,その県史を学校教育にいかに生かすかという研究会に所属され,その研究成果も取り入れて発表してくださったのです。先生は小学校にお勤めですが,中学校と高校の事例もありました。
 先生から最後に,「受け身的な活用から積極的な活用へ」というお話がありました。これからは,「博物館を見るだけでなく,知る」「博物館にどんなことをしてもらえるかではなく,どんなことができるか」を考え,実践することが大切だとまとめてくださいました。ミュージアムキットや歴史かみしばい,ワークシートの宣伝もバッチリしてくださいました。青木先生,ありがとうございました。

2. 【近頃のかいじあむ】
■今日は県民の日。常設展も企画展も無料になる日です。昨年は開館直後だし,休日でもあったので,すごい人手でした。今年は2年目だし,平日だし,お客さんがいっぱい来てくださるかなあと心配でしたが(しかも,天気予報は雨だったし),なんのなんの,朝から閉館時刻までお客さんが途切れることはありませんでした。2000人を越える方々が博物館を利用してくださいました。ありがたいことです。
 本日で,『祈り展』が終了です。たくさんの仏様たちが,もとのお寺にお帰りになります。

3. 【イベント等の案内】
●平成18年11月23日(木・祝) 午前11時から午後3時
  かいじあむ収穫祭
  事前申し込みは必要ありません。参加無料です。
    ・古代の畠の収穫物を味わう
      掘ったばかりのいもなどの試食会。午前11時と午後1時30分にふるまいます。
    ・古代の畠でいも堀り体験
      午後1時30分から2時30分。博物館西側にある畠のいもを掘っていただきます。掘った分はお持ち帰りいただけます。博物館を観覧後に,ご参加ください。

●平成18年12月3日(日)午後1時30分から3時
  古文書講座
  『武田氏関連資料を読む』
  事前に申し込んでください。無料。生涯学習室。

●平成18年12月9日(土)午後1時から4時35分
  東アジア考古学会公開セミナー
  『馬とワイン』
  事前申し込み不要。無料。生涯学習室。

●平成18年12月10日(日)午後1時30分から3時
  館長トーク
  『文字文化と東アジア』
  事前申し込み不要。無料。生涯学習室。

●平成18年12月10日(日)午後1時から2時
  お庭で自然観察
  事前申し込み不要。無料。
  (かいじあむ・お庭で自然観察のホームページ)
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_niwa_chikagoro.htm

【編集後記】
  今号のメールマガジンは植原が担当しました。
  県民の日を盛り上げるために,『お庭で自然観察』のパネル展示コーナーを作りました。春夏秋冬・四季の自然の写真パネルを12枚ずつ選んで,展示してあります。体験学習室前です。博物館にいらっしゃる機会がありましたら,ぜひ,ご覧ください。
  これらの写真の中でも,特にラッキーだったというか,千載一隅のチャンスにめぐり合えたのは,ウラナミアカシジミという小さなちょうちょがクヌギの葉に止まっているのを写真に撮れたのと,カルガモの親子が館の池にいるのにめぐり合えたことです。
  犬も歩けば棒に当たる。やっぱり歩いてみるもんです。

配信元:山梨県立博物館 企画交流課(ティーチャーズクラブ担当)
〒406-0801 笛吹市御坂町成田1501-1
電話:055-262-1278
ファックス:055-261-2632

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