博物館資料のなかの『富士山』
葛飾北斎 冨嶽三十六景
5:東都駿台(とうとすんだい)
駿河台の対岸、水道橋付近の坂道を、神田川に向かって下っていく。土手の木と家屋の間をぬけると、駿河台の甍の波の上に富士が見える。坂道の上にはもう一本土手道があり、二本の坂道を武士や行商人、巡礼者など様々な人々が行き交っている。富士の眺望が開ける江戸の坂道の雰囲気がよく伝わってくる。