山梨県立博物館 かいじあむ
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博物館資料のなかの『富士山』

葛飾北斎 冨嶽三十六景

38:従千住花街眺望ノ不二(せんじゅかがいよりちょうぼうのふじ)

従千住花街眺望ノ不二

緻密な描写で日光道中(奥州道中)沿いの景観を描いている。猩々緋(しょうじょうひ)の附袋を被せた鉄砲と毛槍の隊列は国元へ向かう盛岡藩(南部藩)の行列と考えられている。画面奥の塀に囲まれた整然とした家並みは花街、遊郭である。近景の右方向へ進む大名行列、中景に稲刈りも終わった田圃、遠景の花街と富士、この三層をまっすぐに伸びた畦道が結ぶ。その真ん中で休息をとる二人の農婦が面白そうに行列を眺めている。

※山谷(東京都台東区)
…日光道中から、板塀に囲われた新吉原(吉原遊郭)を手前に富士を望む。手前の緑地は遊郭への通路となった日本堤であろう。『江戸切絵図』には、吉原遊郭から北東へ日光道中に直接向かう道があり、図中で女性が座って行列を眺める道と一致する。表題は千住となっているが、隅田川右岸の浅草山谷町付近からの風景と推測される。

 
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