博物館資料のなかの『富士山』
歌川広重 不二三十六景
22:東都駿河台(とうとするがだい)
神田川の南側の土手と、そこからの駿河台の眺めが描かれている。曲がりくねった松の間から、武家屋敷の屋根瓦と江戸城、冨士を見渡す。 ※駿河台(東京都千代田区) …駿河台は、江戸城の北の外郭を守るため、神田山を開削して神田川の河道とした南岸(右岸)にあり、徳川家康の没後、駿府から江戸に戻った幕臣たちの屋敷が存在した。本図は北から南へ富士を望む。右に江戸城があり、左に富士山があるが方角が反対。中央の町が駿河台。手前の石垣を持った土手が神田川の土手。