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博物館資料のなかの『富士山』
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歌川広重 冨士三十六景
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4:東都佃沖(とうとつくだおき)
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佃沖の夕暮れの情景。画面を横切る佃島の葦原、その手前に弁財船が船尾のほうから見た角度で描かれている。まっすぐに伸びた帆柱、その先端あたりには巣へ帰る鳥の群れ、船尾の先を都鳥が横切っていく。佃島の向こうには弁財船が停泊し、その背後には蔵や家並みが遠望できる。夕焼け空の地平線には山頂に光を残す富士と、影に沈んだ本願寺の屋根が見える。
※佃島(東京都中央区)
…江戸湾(東京湾)の海上にある佃島は、水主(かこ)として幕府に奉公した摂津国(大阪府)西成郡佃村の漁民移住し、正保元年(1664)に成立した漁師町。白魚を将軍に献上し、十一月から三月まで白魚漁を行った。 |
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