博物館資料のなかの『富士山』
歌川広重 冨士三十六景
23:駿河薩タ之海上(するがさったのかいじょう)
海上に視点を置き、薩■(土へんに垂)峠(さったとうげ)の岩壁の連なりと、覆い被さるかのような波頭の間に富士を見る。波は荒いが空は明るい。弧を描く大波の形や波間に見え隠れする船影、大波の波しぶきと千鳥の群れなど、北斎の
「神奈川沖浪裏」
あるいは『冨嶽百景』中の「海上の不二」の影響が現れている。
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