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博物館資料のなかの『富士山』
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歌川広重 冨士三十六景
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27:伊勢二見か浦(いせふたみがうら)
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二見ヶ浦は、富士の観測地最南端とされる。空気の澄んだ真冬の早朝に、夫婦岩の間に朝日を背にして富士を遥拝することができ、その神々しい光景は三位一体とも呼ばれている。本図は、男岩と女岩の位置が実際とは反転してしまっているが、まさにこの現象を描いている。
※二見浦(三重県伊勢市)
…二見浦は五十鈴(いすず)川河口右岸の今一色から、立石崎まで約5kmの伊勢湾に面した海岸である。古代以来歌枕として詠まれ、景勝地として知られていた。立石崎には、猿田彦命の霊跡と伝わる沖合いの興玉神石を拝する遥拝所として二見興玉神社が祀られており、神石の岩門が、35mの大注連縄が張られた夫婦岩である。
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