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博物館資料のなかの『富士山』
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歌川広重 冨士三十六景
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30:甲斐御坂越(かいみさかごえ)
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峠を登りきって目に飛び込んできた富士と河口湖の雄大な景色を、旅人の目線で描いている。絵を見るものに、絶景を目にしたときの驚きと感動を追体験させてくれる。崖の上から伸びる松の木が空の広がりを表しており、縦長の画面を巧みに構成している。
※御坂峠(山梨県富士河口湖町)
…御坂峠は、甲府盆地と富士山麓との間にある鎌倉往還の峠。本図は、峠を下り河口湖を眼下に見ながら富士を望む。河口湖上の島は鵜の島。左端の岬が産屋ヶ崎。右側奥の山は足和田山である。鎌倉往還は、甲府盆地から富士山麓を経て駿河国・相模国へと続く街道であった。 |
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